こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
「薬剤師向けアプリ&AI活用術」を実践すれば、現場での疑問をすばやく解決できるだけでなく、業務効率もグッとアップしますよ!

なぜなら、僕自身が実際に使ってみて「もっと早く知りたかった」と思えるツールばかりだったからです。
現場でバリバリ働いている方に役立つアプリ・AIを厳選して紹介ます!


勉強・知識習得に役立つアプリ8選!
薬剤師として成長を続けるために、日々の情報アップデートは欠かせません。
本項では、医学・薬学の最新情報を効率よくインプットできるアプリをご紹介します。



専門性を高めて、信頼される薬剤師を目指しましょう!
専門性を高めて、信頼される薬剤師を目指しましょう。
①【HOKUTO】:疾患別ガイドラインの確認に便利
疾患別ガイドラインを簡単に確認・保存できるアプリです!
薬剤師として医師の処方意図をより深く理解するには、疾患別ガイドラインの確認が欠かせません。
たとえば、薬局のパソコンでは添付文書は見られても、ガイドラインまでは見られないことがよくありますよね。
そんなとき、このアプリを使えば、通勤中や業務の合間でもすぐに確認が可能。
自分の担当エリアでよく処方される疾患や、専門医の多い診療科のガイドラインを保存しておけば、服薬指導や疑義照会の精度もグッと高まります。



薬剤師にとって、医療の流れを把握する力は信頼につながります!
HOKUTOは、その力を磨くための心強い相棒になるはずです。
②【薬トレ保険調剤】:調剤報酬の知識をチェック
調剤報酬や保険制度の学習にぴったりのアプリです!
このアプリなら、最新の情報をスキマ時間にチェックでき、重要事項は「赤シート機能」で効率よく暗記できます。
また、閲覧履歴からよく見るページをすぐに呼び出せるなど、学習効率を高める工夫が満載です。
調剤報酬は年に一度改定されるため、知識のアップデートは必須。
苦手意識のある分野こそ、アプリを活用してサクッと克服しましょう。



薬トレ保険調剤は、調剤報酬の“基礎固め”に最適なツールです!
③【医書.jp】・【m3.com電子書籍】:電子書籍で専門書をいつでも閲覧
スマホで有名な専門書を読むことができるアプリです!
どちらも知名度が高く、医療従事者からの評価も上々。
通勤中や休憩時間など、ちょっとしたスキマ時間を有効に活用できます。
さらに、繰り返し見たいページはスクリーンショットを撮ってメモ帳アプリにまとめれば、自分だけのオリジナル勉強ノートを簡単に作成可能です。学習効率もぐんと上がりますよ。



同じ書籍でもアプリによって価格や機能が異なることがあるので、比較して購入するのもポイントです!
電子書籍を賢く使って、勉強スタイルをレベルアップさせましょう。
④【MSDマニュアル プロフェッショナル版】:信頼性の高い医療辞典
オフライン対応の医学情報源アプリです!
医療現場で急ぎで情報を確認したい時、あらかじめダウンロードしておけばオフラインでもテキストベースの医学情報にアクセスできるのが強みです。
一方、常に最新情報や動画コンテンツの閲覧はオンライン接続が必要なので、ネット環境がある時は定期的にアップデートすることをおすすめします。
このアプリでは以下のような機能が利用可能です。
- 医学辞典(疾患の原因・特徴・治療方針までカバー)リスト
- 各疾患の動画解説
- 医学計算ツール
- 医療ニュース&コラム
- 図表や画像資料
特に医学辞典は、薬剤名と結びつけた解説が多く、薬剤師にとって実務と結びつけながら理解しやすい内容になっています。
病院薬剤師はもちろん、調剤薬局で勤務する薬剤師にもぴったりです!
勉強の質と効率が上がると実感できるはずですよ。



これだけ充実した内容で無料というのは驚きでした!
実際に使ってみると「もっと早く知りたかった」と思えるほどのお得感があります。
⑤【ツムラ漢方Literacy】:漢方薬の効能や適応を学べる
漢方の正しい知識をわかりやすく学べる医療・健康情報アプリです!
漢方の大手企業、ツムラが提供するスマホ向け勉強アプリ「ツムラ漢方Literacy」は、薬剤師はもちろん、看護師や医師からも質問が多い漢方の理解に役立ちます。
このアプリでは、各漢方薬の製剤情報を確認できるだけでなく、最大の特徴として音声サービスが利用可能です。



通勤中や移動中など他の作業をしながらでも耳で聞いて学習できるため、場所を選ばず効率的に漢方の知識を深められます。
⑥【PubMed】:論文検索に必須の定番ツール
生物医学分野の参考文献や要約を検索できるデータベースです!
アプリ版では、MEDLINEの資料だけを絞って閲覧することもできます。
情報は基本的に英語で提供されるため、Google翻訳やDeepLなどの翻訳ツールと組み合わせて使うことで、効率的に薬学の知識を深められます。



パソコン版もありますが、スマホやタブレットのアプリなら、外出先でも手軽に文献をチェックしたり、勉強会の資料作りや情報整理に活用でるのが嬉しいですね。
⑦【花粉症まとめニュース】:アレルギー情報をタイムリーに把握
※App Store限定で配信されています
花粉症に関する情報を幅広く集めた専門アプリです!
特に耳鼻科の門前薬局で働く薬剤師にとっては、ぜひ活用してほしい内容が充実しています。
花粉ニュースや症状のまとめ、豆知識、最新の花粉飛散情報まで、医療従事者はもちろん、花粉症でお困りの一般の方にも役立つ情報が満載です。
更新頻度が非常に高く、花粉ニュースは1日に何度も新着記事が配信されるため、花粉症関連の最新情報をこまめにチェックしたい薬剤師にとって貴重なツールとなるでしょう。



薬物療法だけでなく、生活面のアドバイスや便利なグッズ紹介など、花粉対策全般の提案にも役立つアプリです!
⑧【m3.com】:医療ニュースや情報収集に強い
「m3.com」は、医療業界のオウンドメディア※として、まとめ情報からWeb講演会まで幅広く情報を収集できるツールです。
※ オウンドメディアとは、自社が伝えたい情報を、自分たちのWEBサイトやアプリで発信するメディアのこと。



僕が特によく利用しているのは「臨床」コンテンツで、実際の現場で役立つ情報や症例解説が充実してます!
日々の業務に直結した知識を効率よく身につけられますよ。
情報量は他のアプリに比べて非常に豊富なので、自分に必要な情報を取捨選択しながら活用することで、より効率的に学習を進められます。
調剤・鑑査に役立つアプリ5選!
続いて、調剤・鑑査の現場で役立つ、業務の効率アップに貢献するアプリを紹介します。
「仕事中にスマホを使うのは気が引ける…」という方も安心してください。



休憩時間にサッとチェックするだけでも十分役立つアプリばかりなので、ぜひ試してみてくださいね!
❶【ヤクチエ】シリーズ(添付文書・検査値・早見表)
ヤクチエはリクナビ薬剤師が提供する完全無料のアプリシリーズで、現在3つのアプリが展開されています。
ここからは、それぞれのアプリについて順番にご紹介していきます。
【ヤクチエ添付文書】:医薬品の情報をすぐに確認
医薬品の添付文書を手軽に検索・閲覧できるアプリです!
最新の添付文書が常に更新されており、ネット環境があればすぐに情報を入手できます。
- 医薬品名や成分名での検索が簡単
- 添付文書の内容が見やすく整理されている
- 服薬指導や疑義照会に役立つ情報をすばやく確認可能
- 錠剤の刻印からも検索可能
- 同一成分の先発品・後発品の一覧表示と薬価情報を収載
- 粉砕や一包化の情報も掲載



調剤業務の効率化や安全な服薬指導に役立ちますよ!
【ヤクチエ検査値】:異常値とその意味がすぐわかる
検査値の意味や見方をわかりやすく確認できる医療者向けアプリです!
- 検査項目は1,166項目をカバー
- 医歯薬出版提供のデータで、専門書に匹敵する信頼性と情報量
- よく使う基準値は早見表にまとめて素早く確認可能
- 異常値の高値・低値に加え、対応方法まで詳しく解説
- お気に入り機能は3段階のラベル分けで、自分だけの管理ができる
- 医歯薬出版提供のデータで、専門書に匹敵する信頼性と情報量
- よく使う基準値は早見表にまとめて素早く確認可能
【ヤクチエ早見表】:処方監査に便利な一覧
薬の情報が一覧で見やすく整理されているアプリです!
ステロイド剤の強さや吸入薬、降圧薬、経口糖尿病治療薬の合剤などは、薬剤師なら正確な知識を持っておきたいところです。
ヤクチエ早見表は一覧表で見やすくまとめてくれてます。
こうした一覧表は意外にネット上でまとまっていないことが多いから助かりますね。



ヤクチエ添付文書と連携しているため、ワンタップで添付文書を確認できるのも大きなメリットですよ!
❷【Pilleye(ピルアイ)】:錠数計数の効率化に
錠剤・カプセルの写真をAIで判別し、薬の数を瞬時に確認できるアプリです!
最近は一包化の増加に伴い、バラの規格品を扱う薬局も多くなっています。
そんな中、このアプリは錠剤やカプセルを写真に撮るだけで自動的に数をカウントしてくれます。
面倒な錠数の計測作業から解放されるのは、本当に画期的です。



機械に任せるのが不安な方は、自分で数えた結果のダブルチェックとして使うのもおすすめです!
どんな使い方でも、確実に業務の効率化に役立つでしょう。
❸【クスリ王】:クイズ形式で回答していく学習アプリ
薬の名前をクイズ形式で覚える学習アプリです。
全部で300問以上あって、遊び感覚でサクッと復習できるのが魅力です。



実際に使ってみましたが、禁忌薬などあまり触らない薬では忘れているものもあり、ヒヤリとしました。
ちょっと惜しいのは、最新の薬がまだ反映されていないところ。
でも、実務に役立つ勉強アプリとしてスキマ時間にぜひ使ってみてください!
❹【ファルマラボ+(プラス)】:調剤・DI関連の情報を網羅
添付文書検索・情報メディアアプリです!
添付文書検索は医療用医薬品だけでなく、OTC医薬品にも対応しています。
医療用医薬品やOTC医薬品を、薬品名・識別コード・薬効分類などから簡単に検索できます。
さらに、月間20万PVを誇る薬剤師向けメディア「ファルマラボ」の記事もアプリ内でチェック可能。



業界ニュースや薬剤師クイズ、管理栄養士監修のレシピなど、実務に役立つ情報が毎日更新されています。
❺【POCKET BRAIN(医療略語辞書)】:略語の意味をすばやく調べられる
医療現場でよく出てくる略語を、9,550語以上収録した検索アプリです。



略語の意味だけでなく、解説もついているので、医師記録やレポートの理解がグッと楽になりますよ。
情報は随時アップデートされていて、最新の略語にも対応しています。
薬剤師だけでなく、看護師・管理栄養士・医療事務・実習生にもぴったりのアプリですね。
服薬指導・患者対応に役立つアプリ5選!



本項では服薬指導で使えるアプリを紹介していきます!
薬剤師さんのスキルアップに使えるものから、患者さんにおすすめして健康づくりをお手伝いできるものまで、いろいろピックアップしました。



いつもの服薬指導がワンパターンになってる…
このように困っている薬剤師さん、ぜひチェックしてみてくださいね!
1.【Medical Note】疾患を患者さんにやさしく説明
各分野の専門医が「患者さん向け」に書いた疾患解説を読むことができるアプリです!
頭では理解していても、それを患者さんに分かりやすく伝えるのは意外と難しいものですよね。



専門用語をかみ砕いて説明するスキルは、薬剤師にとって大切な力のひとつです。
「うまく説明できない」を解消したい薬剤師にとって、このアプリは実用性の高いサポートツールになるはずです。
2.【VoiceTra】:外国人患者との会話をサポート(多言語翻訳)
外国からの患者さんに対応する際に便利な音声翻訳アプリです!
最近は多言語対応が求められる場面が増えており、スムーズなコミュニケーションが重要になっています。
このアプリは日本語で話しかけると、31言語に自動翻訳して音声で読み上げてくれます。
医学用語にも対応しており、翻訳の精度が高いのが特徴です。



外国語での対応に不安がある薬剤師にとって、このアプリは大きな助けになるでしょう。
3.【血圧ナビ】:高血圧患者の自己管理をサポート
血圧の測定結果を簡単に記録・管理できる便利なアプリです!
毎日の血圧を記録することは、自分の健康状態を正しく把握し、運動習慣や食生活の改善につながります。
このアプリは音声入力機能を備えていて、測定データは自動でグラフ化されます。
スマホ操作に慣れている患者さんには特に喜ばれるでしょう。



血圧手帳を持ち歩きたくない方にはぜひおすすめしたいアプリです!
4.【せるまね】:服薬コンプライアンス改善を支援
※現在App Store限定でダウンロード可能です。
服薬を忘れがちな患者さんのために役立つ、服薬サポートアプリです。
処方薬の用法を登録すると、服薬時間にリマインダーで知らせてくれます。
服薬状況を簡単に記録できるので、残薬管理や多剤併用、隔日服薬の患者さんにも便利です。



飲み忘れが多く、服薬管理が難しい患者さんに特におすすめです!
5.【教えて!ドクター】:小児への服薬指導がしやすくなる
子どもの病気やホームケア、病院受診の目安を手軽に調べられる情報アプリです。
現役小児科医が監修しており、信頼性の高いエビデンスに基づいた内容が特徴です。



イラストが豊富で情報量も適度なので、忙しい子育て世代でも気軽に読めます。服薬指導の際にも役立ちますよ!
子育て中の保護者に安心してすすめられる、使いやすいアプリです。
薬剤師向けアプリを活用する6つのメリット
アプリは、それぞれの機能に特化しているからこそ、自分の業務スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
頻繁に使う機能が備わっているアプリを選ぶことで、毎日の仕事がスムーズになり、時間の節約にもつながります。
たとえば、添付文書検索が便利なアプリ、服薬管理に特化したアプリ、医療略語をすぐに確認できるアプリなど、それぞれに得意分野があります。
目的に合わせて選べば、より実務にフィットする使い方ができます。



本項では、「アプリを使うメリット」を分かりやすくご紹介していきます!
メリット①. 求人情報を探すことができる
転職や就職活動には、求人情報を一括で確認できるアプリの活用がおすすめです。
たとえば、勤務地・給与・福利厚生などの条件で絞り込める検索機能が充実していたり、気になる求人を保存できる機能が付いていたりと、スキマ時間でも使いやすい工夫がされています。
自分に合った求人を見つけるためにも、求人情報アプリを上手に活用してみてください。
選択肢が広がり、納得のいく職場探しにつながるはずです。
メリット② 最新の医療ニュースが手に入る
医療ニュースをまとめて確認できるアプリを活用することで、現場での対応力が大きく向上します。



医療は日々進化しています。
常に最新情報を把握していないと、患者さんからの質問に答えられなかったり、他職種との連携がうまくいかなくなることもあります。
医療ニュースを配信してくれるアプリなら、重要な情報を効率よくキャッチできます。中
には、複数のマニュアルを横断して検索できる機能があるものもあり、現場での調べ物もスムーズに行えます。
メリット③ 添付文書や医薬品情報を手軽に確認できる
医薬品情報を効率よく調べるには、アプリの活用が非常に有効です。
医薬品は種類が多く、さらに新薬の登場や情報の更新も頻繁。
紙媒体では情報がすぐに古くなってしまいますし、成分名と商品名の両方を覚える必要がある薬剤師にとって、最新情報の把握は不可欠です。
アプリを使えば、医薬品の成分・商品名・識別コードなどを手軽に検索できます。



写真検索や症状からの検索ができるアプリもあり、医療ミスを防ぐ手助けになります!
現場で正確かつ迅速な対応をするためにも、医薬品情報アプリを活用して、常に最新の情報にアクセスできる体制を整えておくことが大切です。
メリット④ 検査値や投与量の計算効率化
検査値確認や投与量計算には、専用アプリの活用が効果的です。
薬剤師の業務では、検査値の読み取りや投与量の計算を正確に行うことが求められます。
アプリを使えば、業務の精度を高めながら、確認や計算にかかる時間を大幅に短縮できます。



検査値アプリでは、さまざまな検査の基準値や異常値の見方をすぐに確認できるため、患者対応や処方提案の判断材料になります!
また、投与量計算アプリを使えば、薬剤の必要シート数の算出や、体表面積に基づく投与量の計算など、調剤現場でよくある計算ミスを防ぐことができます。
検査値や投与量の確認は業務の基本。だからこそ、信頼できるアプリを活用して、効率よく正確な業務を目指しましょう。
メリット⑤ いつでもどこでも勉強ができる
忙しい薬剤師さんこそ、隙間時間の活用がおすすめです。
アプリを使えば、場所に限らず勉強ができます。
「いつでもどこでも勉強できる」ということは大きなメリットがあり、アプリであれば、電車の中や休憩時間など、少しの時間を使って学習を進めることができます。
例えば、医薬品名や効果などをクイズで解くものや、間違えた問題を保存して繰り返し学習できるものなど、アプリによってさまざまな機能があり、効率よく勉強を進めたい方におすすめです。
薬剤師向けアプリを選ぶ際の注意点3つ!
本項では、薬剤師さんがアプリを選ぶときに気をつけたいポイントを簡単にまとめました。
アプリ選びの参考にしてみてくださいね!
注意① 無料で使えるアプリを優先
無料アプリから試してみて、必要に応じて有料アプリを検討するのがおすすめです。
薬剤師向けの勉強アプリには、導入時に数百円から千円以上かかるものや、毎月自動更新で料金が発生するものもあるため、費用面の負担が大きくなる可能性があります。
例えば、初期費用300円のアプリや、毎月料金が発生するサブスク型の有料アプリが存在します。



一方で、無料で使えて臨床現場や情報収集に役立つアプリも多くあります!
そのため、まずは無料のアプリを使ってみて、自分に合ったものを見極めてから有料版に切り替えるのが賢いやり方です。お財布にも優しく、無理なく続けられますよ。
注意② 使い勝手のよさを重視する
薬剤師向けアプリを選ぶ際は、「使いやすさ」を重視することが大切です。
どれだけ便利な機能があっても、操作性が悪かったり、広告が多すぎたりすると、使う気が失せてしまうからです。
実際に検証した中には、必要な情報にたどり着くまでに何度もクリックを強いられたり、画面の半分を広告が占めているようなアプリもありました。
逆に、スワイプやタップで全体像がすぐ把握できるもの、画像が豊富で直感的に理解しやすいものは、日々の業務でもストレスなく活用できます。



便利さだけでなく、広告の少なさ・直感的な操作・視覚的な分かりやすさといった「使い勝手のよさ」にも注目して、自分に合ったアプリを選びましょう!
注意③ 実務で使えるかどうかを基準に選ぶ
臨床の現場にいる薬剤師は、「実際に困る場面で使えるアプリ」を優先的に選ぶべきです。
なぜなら、現場では医師や患者、後輩とのやりとりの中でその場で即答を求められることも多く、対応力が求められるからです。
たとえば、往診中に医師から院内の在庫を聞かれたり、患者さんに「飲みにくいから他の剤形がないか」と尋ねられる場面、後輩が最新医療ニュースを知らず会話が噛み合わない場面など、状況ごとに必要な情報が異なります。



これらに対応できるアプリが手元にあるだけで、判断や説明のスピードが格段に上がります!
まずは自分の職場でよく発生する「調べごと」や「質問の傾向」を振り返り、それに合ったアプリを選んでおくことで、臨床現場での信頼性も高まり、チーム医療にも大きく貢献できます。
薬剤師業務に使えるAIツール2選!(文章生成・調査・業務支援)
最近話題のAI。実は、薬剤師の現場でも大いに活用できることをご存じでしょうか?
その理由は、業務効率化が驚くほどUPするからです。
例えば、患者さんへの説明文やビジネスメールの作成、会議資料の要点整理など、意外と文章を扱う機会が多い薬剤師の仕事。AIを使えば、そういった文書作成や要約が一瞬で終わり、時間と労力を大幅に削減できます。



本項では、具体的なAIツールと僕の実際の活用事例を紹介します!
その❶【ChatGPT(OpenAI)】:文章の要約・服薬指導例の作成に便利
ChatGPTは、薬剤師の業務を効率化する強力なツールです。
薬剤師業務では、患者向けの説明文、服薬指導内容、学会資料、院内文書など「文章を扱う場面」が意外と多いものです。ChatGPTを使えば、そうした文章作成や要約を一瞬でこなすことができ、業務の時短に直結します。
例えば、以下のようなシーンで活用できます:
「高血圧の薬『アムロジピン』について、薬を初めて飲む高齢者に向けて、わかりやすい説明文を200文字以内で作ってください。」
「この薬は血管を広げて、血圧を下げる働きがあります。毎日飲むことで心臓への負担を減らし、脳卒中や心臓病の予防にもつながります。」
「以下の文章を300文字以内に要約してください:」(→論文本文を貼り付け)
長文の要点がわかりやすくまとまり、短時間で内容を把握可能。
その❷【Claude(Anthropic)】:長文の理解や論理的な情報整理に強み
長文の理解や論理的な情報整理に強いClaudeは、薬剤師の仕事で特に役立ちます。
Claudeは大量の医療データから大事なポイントを見つけ出し、わかりやすくまとめられるので、複雑な報告書作成や資料作りがとても効率的になります。
例えば、チームで共有する治療計画の説明資料を作るときや、患者説明用のわかりやすい文書を用意するときに、情報を整えてスムーズに文章を作成できます。また、ビジネスメールも丁寧で礼儀正しい表現で仕上げてくれます。
- この長文を要点だけ3つにまとめてください
- 患者説明用に、わかりやすくやさしい言葉で説明文を作ってください
- この内容で医療チーム向けの丁寧なビジネスメールを書いてください



薬剤師が臨床現場や医療チーム内でのやりとりをスムーズにして、仕事を効率化したいならClaudeがぴったりのAIツールです。
ChatGPTとClaudeの比較
そんな疑問にお答えするため、ChatGPTとClaudeの比較表を作成しました。
両者とも無料で利用可能ですが、どちらも利用回数には制限があります。
無料枠を超えると引き続き使えますが、処理速度や精度が落ちることがあるので注意が必要です。
項目 | ChatGPT(GPT-4.5) | Claude(Claude 3 Opus) |
---|---|---|
開発元 | OpenAI | Anthropic |
料金プラン(月額) | 約3,000円($20)ChatGPT PlusプランでGPT-4.5が利用可能 | 約3,000円($20)Claude ProプランでClaude 3 Opusが利用可能 |
使用モデル(Pro) | GPT-4.5(実際はGPT-4-turbo) | Claude 3 Opus(最上位モデル) |
日本語対応 | ◎ 非常に自然で柔軟 | ◎ 丁寧で正確、やや堅めの印象 |
ビジネスメール作成 | ◎ 柔軟で文脈も反映、敬語・丁寧語も完璧 | ◎ 丁寧で控えめな表現が得意。堅めの文も多い |
薬剤師業務との相性 | ◎ 医薬品や医療文書の要約・生成が得意 | ○ 専門性は低め。一般的な医療表現には対応 |
要約・報告文の作成 | ◎ 長文からの要点抽出・要約が正確 | ◎ 同様に得意。読みやすさに配慮される |
使い勝手(UI/UX) | ◎ 日本語表示・履歴・保存機能が分かりやすい | ◎ シンプルで高速。文書メモ感覚で使いやすい |
プロンプト柔軟性 | ◎ あいまいな指示でも意図を汲んで対応 | △ 明確な指示が必要な場面もある |
ファイルの読み込み | ◎ PDFやWordの読み取り・要約対応(Pro) | ◎ 同様に可能(制限内で) |
月間使用制限 | なし(Fair use) | 約5回/8時間・100回/月の制限あり(Pro) |
無料プラン | GPT-3.5のみ使用可能(性能制限あり) | Claude 3 Sonnet使用可(Opusは有料) |
AIツールを使う際の4つの注意点!
AI利用時の注意点とその理由をまとめました!
その① 医療判断にそのまま使うのはNG
AIは便利ですが、誤った情報や文脈のずれが起こることがあります。最終的な医療判断は必ず人間の専門家が確認し、安全性を確保する必要があります。
その② 個人情報や患者情報は絶対に入力しないこと
AIの処理はクラウド上で行われるため、個人情報や患者情報を入力すると情報漏えいのリスクがあります。プライバシー保護の観点から厳守すべきです。
その③ 回答に誤りがある場合もあるため、必ず裏取り(出典確認)をすること



AIって時々ウソを本当っぽく言うことがある(=ハルシネーション)んだよね。
ハルシネーションとは、AIが事実と異なる情報や、存在しない情報をあたかも事実であるかのように生成する現象のことです。
AIは学習データに基づき回答しますが、誤情報や古い情報を含むこともあります。
重要な情報は必ず信頼できる一次情報で裏付ける必要があります。
その④ 職場ルールで使用制限されているケースもあるので要確認
職場によってはAIの使用を制限・禁止している場合があります。
ルール違反にならないよう、事前に職場の方針を確認してください。
まとめ
今回は薬剤師さんが現場で使える便利なアプリ、AIツールを紹介しました!
勉強に役立つおすすめアプリ
調剤・鑑査に使えるおすすめアプリ
服薬指導に役立つアプリ
薬剤師でも使えるAIツール



現場でも、隙間時間でも有効に活用してみてくださいね!